死ねと言われ続けた私が、自殺をしなかった理由

 

夫といた頃、毎日のように「死ね」と言われていました。頻繁に言われると「私は死んだ方がいいのかな?」と思うようになり、次第に「死にたい」という思いで頭がいっぱいになりました。

 

何より怖いのは自殺が失敗に終わること。高確率で成功する自殺方法を調べ、死ぬ方法を決めていました。あと必要なことは、いつでも死ねるように近辺整理すること。

夫や誰かに見られたくないものを処分したり、クローゼットの整理を始めていました。
(自殺のためでしたが、家出の準備にもなったので近辺整理をしてよかったです。)

 

そんな時に母親から電話があります。

 

夫からは、母親と連絡をとるなと言われていました。母親と連絡をとったことを知られると、また怒り出すことが想像できるので、電話をとらずにいました。

それでも、何度もかかってくる母親からの電話。

 

何かあったのかな?何かあったのなら、母親と連絡をとった理由になる。夫から怒られることもないだろう。と電話にでました。

母親は、なかなか電話に出なかったことに文句を言いながら
「身内が亡くなった」と、予想していなかったことを話しだしました。

「誰か入院していた人、いたかな?」と思いながら誰が亡くなったのか聞くと

母親が言った名前は、親戚の女の子。当時23歳です。
あまりにも、死と結びつかない子の名前。

「聞き間違えたのかな?」と混乱し母親に聞き返すと、やっぱり親戚の女の子でした。

 

「入院したとは聞いた事がないから、亡くなった理由は病気では無く、事故かな?交通事故?」と思いながら、亡くなった理由を知っているか聞くと

「突然死」

予想外の理由でした。

 

彼女は、彼氏の元から長距離バスに乗って、彼女の姉の家に帰ったそうです。姉は仕事へ行き、彼女は部屋で一人過ごしていました。
姉が帰宅すると、彼女は寝ていました。しばらくたっても起きないので、起こそうとからだを触ってみると、すでに冷たかったそうです。
部屋を荒らされた形跡や、彼女に外傷はなく、事件性は低いと判断されました。
直前に長距離バスに乗っていたことから、エコノミークラス症候群が疑われますが、全身を調べても、特定できるものは見つからなかったそうです。
死因は、不整脈と診断されました。彼女は過去の健康診断で不整脈があったことはないし、心臓が弱いわけでもない。はっきりしない死因でした。

 

彼女が亡くなったのは、大学卒業を控えた冬頃。結婚を前提に付き合っている彼氏がいて、就職先も決まっていました。
そんな生きる希望に溢れた彼女の命が突然途絶えて
「死ね」「生きる価値が無い」と言われ続け、生きる事に失望している私の命が続く。

何かの間違いだろうと、信じられない気持ちのまま、彼女の最期に会いにいきました。
棺桶に入っていることが不思議だと感じるほど
眠っているだけのような、きれいな姿。

 

彼女は、突然死ぬなんて思っていなかったかもしれない。やりたいことがたくさんあって、もっと生きたかったはず。
死にたいと思っていたのは私。私が彼女にかわって棺桶に入りたかった。

彼女は高学歴で、勉強だけでなく部活にも熱心に打ち込む頑張り屋さん。大きな企業で働き、彼氏と結婚するはずでした。
私は低学歴で、部活も頑張らず遊んでばかりだった。たいした経歴は無く、結婚生活もうまくいっていない。

 

彼女の方が社会に貢献できるのに、何で彼女が死んで、私が生きているの?

自ら死のうとしていたんだから、彼女じゃなくて私を死なせてよ。って
神様や何かにどれだけ訴えても、亡くなったのは彼女で、生きるのは私という現実は変わらない。

何の取り得もないし、「価値が無い」と言われる私が生き続けられている理由。
その理由はどれだけ考えても、探してもわからない。
彼女が生きたかった今日を生きられること
命が途絶える日まで、私の命は続くことだけが事実。

 

生きていると、自らの意思で当たり前に生きていると錯覚しそうになるけど
何かの偶然が重なって、奇跡的に生きられている。

今ある私の命を有効に使わなければと思いました。
有効に使うためには、人の役に立つことをしようと決めました。

 

彼女は、私と夫の結婚式に参列してくれたんです。夫とも会ったことがあります。

命の尊さを身近で経験したはずなのに
夫はこの出来事以降も、私に「死ね」と言うことをやめませんでした。
きっと、この時から夫と離れることに決めていたのかもしれません。

 

死は遠い世界のことではなく、身近にあることです。
もしかしたら、今日寝たのを最期に目を覚ますことが出来ないかもしれない。だからこそ、いつその時がきても悔いが残らないように、生きるしかありません。

生きていることが奇跡なのだから、
嫌なことや辛いことがあっても、今ある命を活かしきって欲しいと思います。

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